ゲームマーケット2018大阪 参戦情報
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来る4月1日、ゲームマーケット2018 大阪へサークル名「暁ゲーム工房」で参戦します。
当日販売するボードゲームは「Creative Tavern」というタイルプレイスメントゲームです。
不朽の名作「プエルトリコ」のシステムをシンプルに再構築しました。
ヴァリアブル・フェイズ・オーダー(フェイズ選択システム)と呼ばれるクッソ複雑なメカニクスの入門編として製作しました。
お品書き
なんと!?
「Creative Tavern」にてマーケティングカード「Rouge」と「気まぐれランチ」のアートワークをお借りしているキリキ テツさんから応援メッセージを頂きました!
可愛いこの娘はテツさん作「Rouge」より,主人公?主猫公?ルージュです.
ルールブックの公開と著作権について
早速、ルールブックを公開します。製品版にはこちらの2ページ分が横長1ページ分に印刷されて同梱されます.
「このボードゲーム中でクレジット表記を持つアートワーク全て」に限り、著作権は以下に従います。(2017年11月29日現在)
暁ゲーム工房 作『Creative Tavern』はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスで提供されています。
このライセンスで許諾される範囲を超えた利用の可能性については以下のアドレスもご覧下さい。 http://akatsuki-no-9.hatenablog.com/
つまり、どういうことか?
このボードゲームに採用されている「このボードゲーム中でクレジット表記を持つコンポーネントに二次利用されているアートワーク」を用いて創作物を製作する場合、クレジットに表記された創作者様へ許諾を得てください。連絡先は説明書にてまとめておきます。(ちょっと待ってて)
このボードゲームのメカニクスの完全な模倣およびメカニクスの営利的な利用に関しては特に制限を設けません。メカニクスの洗練は任せた!これが集団学習だ!
ボードゲーム「Creative Tavern」の紹介
「ヴァリアブル・フェイズ・オーダー」という言葉をご存知だろうか?
名作「プエルトリコ」が構築したこのクッソ複雑で面倒なメカニクスが目指しているのは「先攻と後攻の差を徹底的に否定する」ことである。
ボードゲームという形態では、スローモーやスピードといったごく一部の例外を除き、ターン制のメカニクスを採用している。結果として、ほとんどのボードゲームではどうしても先攻か後攻のどちらかが有利になってしまう。囲碁では先手に6目半のアドバンテージを認めているし、対戦型のカードゲームでは後攻の手札が1枚多い状態で始まっている。
「プレイヤー全員が同じことをできる」メカニクスでは基本的に先に行動できる分だけ先攻が有利だ。(「どうぶつしょうぎ」は後攻必勝の珍しいゲームだ)
「ヴァリアブル・フェイズ・オーダー」では全てのプレイヤーが同じ行動を取ることを否定し、ゲームの適当なタイミングで先攻後攻が入れ替わるように設計されている。先攻と後攻の不平等を解消することはできないが、プレイヤーに先攻と後攻を同じ回数だけ交互に与えれば平等になるだろう、という設計思想だ。(プロスポーツのホームとアウェイの日程のようなものである)
このメカニクスの難点は、手番が頻繁に入れ替わるせいで「今誰の番で何するんだっけ?」という確認が頻発することである。その上に膨大な種類のリソースを管理するルールを加えたらどうなるか? カオティックな局面ごとに手持ちのリソースを最適に分配する意思決定にこそボードゲームの面白さがある。プレイヤーの意思決定がそこに集中されるように、ボードゲームはデザインされるべきだ。「今誰の手番であるか?」など、ぱっと見ればわかるようにしてほしい。
人間が意思決定するには相応のコストが必要だ。朝布団から出る-1ポイント、朝食のトーストに掛けるジャムを選ぶ-1ポイント、今日着ていく服を選ぶ-3ポイント、ニュース番組の今日の運勢で1位だった+5ポイントといった具合に1日に使える意思決定ポイントには限りがある。(このポイントは食う寝る以外の手段で回復することが難しい)
翻って、既存のルールに考えなしにこのメカニクスを追加すれば、ことゲームに関しては底無しの意思決定ポイントを持つコアなコアなゲーマー向けのゲーマーズゲームになってしまう。2016年のボードゲーム市場が550億円だった本場ドイツならともかく、同年の国内ボードゲーム市場は30~40億円である。まず間違いなく国内では採算が取れない。どころかプレイヤー探しにも難儀するに違いない。遊ばれないボードゲームは存在しないのと同じである。
しかし、不幸なことに僕は「ヴァリアブル・フェイズ・オーダー」の設計思想に惚れ込んでいる。“フェア”なゲーム、勝敗を分かつは唯己の知力のみ、というゲームが大好きだ。
そこで「Creative Tavern」を製作した。つまり、ボードゲームをカジュアルにプレイする層をゲーマーズゲーム沼へ引きずり込むために。
「Creative Tavern」では、プレイヤーには可能な限り直線的にリソースを分配し、直線的に勝利点へ変換できるようにデザインされている。(もちろんそれでは展開が平坦になってしまうため、お客さんカードやアクションタイルには離散的にリソースを得る仕掛けを盛り込んである)
「Creative Tavern」を通して「ヴァリアブル・フェイズ・オーダー」を採用するボードゲームに親しみを感じてほしいものだ。怖くないよ。
(´-`).。oO(これ紹介文じゃなくねぇ?)
創作者様の紹介
ズイ
このゲームのメインのアートワークをお借りしているのはズイさんです。
ズイさんの創作の二次利用に関するガイドラインを見て「Creative Tavern」の製作を決意しました。お世話になりっぱなしです。
虫に似た男が気になる?
三足教を否定する異教徒が気に入らない?
新興宗教に興味がおありで?
それならきっと『センネンケージ』
人類滅亡後の鳥かごを五色の啓示が彩る世界へようこそ。
一次創作『センネンケージ』を カクヨム(https://kakuyomu.jp/users/zui_0)にて連載中!面白いので読みましょう。
素人「センネンケージは何から入ればいいの?」
刺激の少ないものから与えてじっくり育てたいオタク「願いの力かな」
珍しく同志が増えそうでテンパるオタク「売り手とか心ない人とか〜〜」
崖から突き落として生き残った奴を選別するオタク「私のヒーロー」
ZN 226
次いでZN 226さんより『センネンケージ』のファンアートをお借りしています。
オリジナル創作『ダリャンの手帳』を展開中!
ハイ・ファンタジーな世界観に目がくらくらします。
いつも丁寧なアドバイスを頂いております。とても面倒見の良い大先輩ですね。
ひよわせんぱいの繊細なタッチを刮目せよ!
サーモン祭
食材カードにサーモン祭さん。
このイラストそのままのポテトサラダを作って食べたという伝説の持ち主。
ポテトサラダを使ってキャラクターの3Dモデリングを行う強の者……
「Creative Tavern」の製作では、説明書を添削してくださったり、アートワーク以外でもお世話になっています。
キリキ テツ
マーケティングカードにキリキ テツさん。
可愛いケモノから無糖ハードボイルドまで、全部好き。
特に「4/1」は大好きですね。一発でファンになりました。
「BIRD TIME」の3ページ目のコマのキャラクターの目がエロい(ココ重要!)
「見えない同居人」のようなシュールな短編も良いですよ。
テツさんの一次創作は、こちらからどうぞ Home - steel-snail
何を隠そう!冒頭の応援メッセージを描いていただいた方です。
可愛すぎて本来の要件を忘れてしまい、連絡が遅れる失態をしてしまいました。
yuiuy
お客さんカードにyuiuyさん。
様々な場所で活動されています。グローバル!
紹介文の日訳:はじめまして、Yuiと申します。ペン画を中心に活動しています。よく描くモチーフはゼンタングル,少女,制服,タバコなどです。よろしくお願いします。
(上手く翻訳できたかしら?)
yuiuyさんからは描き下ろしのアートワーク「V^3eacock」をお借りしています。
テストプレイの過程でどうしても必要になったバランサー、それが悪食+大食漢の「V^3eacock」です。
名前に服装、左手の食器に書かれた文字、そもそも何故クジャク? などモチーフには細やかな伏線が詰め込まれていますね!
なっちゃん(カモメのおまるの人)
最後になりました。食材カードになっちゃん(カモメのおまるの人)さん。
食材カード「肉」と「飲料」にアートワークをお借りしています.
フレーバーテキストや創作タイトルから,どうもホラーテイストな予感がします.
極度のビビリたる僕は,特に「追いかけてくる」系のキャラクターが苦手ですね←
薄暗い洋館でこんな鯖に追っかけまわされたら……
一方,黄金色の蜂蜜酒は美味しそうですね.僕は甘いお酒が大好きです.
甘露という伝説上の飲み物があるそうですが,黄金色の蜂蜜酒も劣らず甘そうです.
このバーの店主に会いたいものです.(甘党+酒好き並の感想)
総勢6名の創作者様に「Creative Tavern」のアートワークをお借りすることができました。
加えて、テストプレイでゲームバランスを確認し、デジタル版をプログラミングしAI同士の対戦で統計的な先攻後攻の有利不利を算出し、説明書に対するガチ目のレビューをしてくれた友人たちにも多大な感謝を寄せて紹介を終ります。
以降もこのブログにて状況を報告します。速報性は @Akatsuki_No9 の方が大きいです。
ToDoリスト
ゲームマーケット事務局より出展料の入金が確認できました、との連絡がありました。
いよいよ現実味を帯びてきてちょーびびり入ってます。
僕の裁量で進められるToDoリストはこちら
- 12/10前後まで:テストプレイを通した手番ボーナスの修正と
説明書の「アートワークの紹介」ページを作成 - 12/15前後まで:入稿用データに変換
- 2月の完成を目処に入稿後、「Creative Tavern」の紹介動画を作成
日程を外せないスケジュールはこちら。